ボヘミアンラプソディー サントラ 曲別シーン解説やってみた!レビューVOL.1
ボヘミアンラプソディーを見て感動したならサントラ買え!
映画ボヘミアンラプソディーを劇場で5回も見ました。その後速攻クイーンにはまりベストやアルバム、ジュエルズを聞き倒していたのに、ボヘミアンラプソディーのサントラは購入していませんでした。
なんだか、ボヘミアンラプソディーにまんまとはまってしまったこっぱずかしさや、クイーンにわかファンみたいな感ありで、躊躇していましたが、ドはまりついでにやっぱりサントラは持ってなくてはいけない、そして公開中5回も劇場に足を運んだのだからもう立派なクイーンファンだと自覚することにしまして。。(笑)
劇場でもしかしたら6回目とか行くような感じもしますが、5回も見れば曲を聴いただけでそのシーンが浮かぶということで、サントラのレビューを曲のシーン別にやっていこうと思います。
1曲ずつのシーン解説とそして私の個人的主観です(笑)
BOHEMIAN RHAPSODY オリジナル・サウンドトラック
1.20th CENTURY FOX FANFARE (20世紀フォックス・ファンファーレ)
FOXの映画が始まる前に流れるファンファーレをブライアン・メイとロジャー・テイラーが演奏しています。
いつもとは違うサウンドに「お!クイーンの映画だからここはバンドっぽくしたんだな!」と思いましたが、のちにブライアンとロジャーの演奏だと知り感動!!
ブライアンは自身のインスタグラムで、これを9か月もの間、隠しておくことがどれだけ難しかったか!と激白!(笑)
言いたくて仕方なかったんでしょうね!
5回目にIMAXで映画を鑑賞しましたが、一番音の質がすごいと感じられたのは、このファンファーレでした。
サントラで聞くと、ブライアンのギターが何重にも録音されている感じなので、ディーキーアンプが使われたのかなあと。。。
もちろんブライアンのレッドスペシャルも一緒に!!
このファンファーレですでに心つかまれる感じです!
出典:https://tv.foxjapan.com/movies/
2.SOMEBODY TO LOVE (愛にすべてを)
映画のオープニングはフレディが寝ていて目を覚ますところから始まります。
起きてゴホゴホと咳をし、その後ろ姿から髭を整え、自宅を出発し「ライブエイド」の会場へ向かう。そして出番が来て楽屋のキャンピングカーからステージへ。。。
SOMEBODY TO LOVEはボヘミアンラプソディーやWe are the Championと並ぶフレディーの代表作で1976年5番目のアルバム「華麗なるレース」に収録された名作。
40年以上前の作品ですがまったく色あせることがなく、ロックバラードにゴスペルを取り入れ、そのゴスペルのコーラスはフレディー、ブライアン、ロジャーの声を何度もオーバーダビングさせて収録されたようです。
クイーンのコーラスはある意味「醍醐味」のようになっているのではないかと思います。
あのフレディーの天才的なボーカルに対して自身もそのコーラスで参加するというのはなかなか根性いるのではないかと思います。(笑)
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ここからフレディを軸にした物語が始まります。
3.DOING ALL RIGHT ドゥーイング・オールライト (Performed by SMILE)
空港で働いていたフレディ(ファルーク・バルサラ)は仕事が終わり、ある夜ライブハウスに出かけました。そこで彼はライブにでていたSMILEというグループに出会います。
ボーカルのティム、ギターのブライアン、ドラムのロジャー。
バンドはなかなかな人気があり、バラード調からのロック。観客もそれにノリ、フレディも良いバンドだと感じたよう。
ライブが終わった後、彼らを探す。そのバンドがどこにいるか尋ねた女性がフレディーの最愛の女性となるメアリーでした。
ライブハウスの裏ではスマイルのボーカル、ティムがバンドを脱退すると二人に告げていた。
ハンピー・ボングへ移るという。
そして、そこへフレディが来てバンドをほめる。自分も曲を書いているからよかったらと言うと、ボーカルが抜けたと聞かされる。すかさず自分をボーカルにどうかと聞くと、「出っ歯なのに歌えるのか」とそこで、歌声を披露。
なかなかな歌声にブライアンとロジャーも驚き、ここでクイーンの前身バンドスマイルにフレディが加わる。
これが映画の中では3人の出会いとされています。
このDOING ALL RIGHTはクイーンの前身バンド「スマイル」の曲。
これが収録されているのはボヘミアンラプソディーのサントラだからこそ!
スマイルあっての、そしてボーカルでこの曲の作者のティムが抜けてこそののちのクイーン誕生につながる運命的なバンドの曲です。
そして、すごいことにこれは50年ぶりにブライアンがボヘミアンラプソディー制作にあたって、もう一度レコーディングしなおさないかとティムに声をかけて新録が実現したという、これも奇跡的な話。
ティムも70を超えているだろうにその衰えを感じさせない歌声になっているのが素晴らしい!
ティム・スタッフェル TIM STAFFELL
1948年2月24日生まれ イギリス・ロンドン出身
実はティムはイーリング・アート・カレッジの学生で、もともとはフレディと同じ大学の知り合い。ここが映画と史実の違いですが、まあ、映画は映画ですから!
結局ティムはそのあとバンド活動をしたが鳴かず飛ばずで、結局エンジニアの仕事につきながら少しづつ音楽活動をするという人生を歩んでいました。
イギリスの人気子供番組、機関車トーマスの模型製作者の仕事もしていたので、どちらにしても才能あふれる方だったのは間違いないですね。
そして、初めてのライブに着る衣装を、メアリーが働くBIBAに行って選んでもらうシーンがあります。
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ここからフレディの快進撃が始まる
4.KEEP YOURSELF ALIVE 炎のロックンロール
なんちゅー邦題やねんというのはさておき。。。
映画の中ではスマイルにフレディが加わって、そしてベーシストのジョン・ディーコンもいるので新制スマイル。この時はまだクイーンという名はついていないので、まだスマイルというバンド名でやっていたという体です。
(史実は既にクイーンと名乗っていた時にジョンがオーディションで選ばれて加わったようですが。)
このライブの前では「ティムを出せ!なんだそのパキ野郎は!」とヤジが飛びますが、フレディの歌声とノリの良い楽曲、そしてフレディーのスタンドマイクの半分だけを使うパフォーマンスが見事で、次第に客もノリノリになるというシーン。
サントラに収録されているKEEP YOURSELF ALIVEは1974年3月のレインボーシアターでのライブのものです。
実際にこの曲はクイーンの最初のアルバムの1曲目に録音されているもので最初のシングルとなります。
映画では勝手に歌詞を変えて歌うフレディーに、ブライアンとロジャーがどぎまぎしながら、
「歌詞が違うぞ!ちゃんと歌え!」と言いますが、もちろんフレディの歌った歌詞がしっくりきますよね!(笑)
そして1年後、すっかりバンドになじんだフレディはバンドの車(どうやらジョンのらしい)に乗り込み、その車が故障する。
そして、フレディが車を売ってレコーディングをしようという話になります。
余談ですがレコーディングのシーンでは
THE SEVEN SEAS OF RHYE(輝ける七つの海) が流れますが、サントラには収録されていません。
実際にこの曲はクイーンの初めてのアルバム、『QUEEN』(1973年戦慄の王女)に歌詞なしで収録されていて、『QUEENⅡ』に歌詞付きで収録されているので、最初のアルバム制作のではありません。歌詞がついたときにタイトルに「THE」がつきました。
豆知識ですが、この曲の「RHYE」という言葉はフレディが作った架空の国の名前で
「Lily of the Vally」谷間の百合という意味だそうです。
実際にレコーディングにこだわっている様子というのは事実と同じようで、「ディーキーアンプ」を開発したジョンがミキサーの前にいつも座っていたようです。
その後映画ではフレディの誕生日パーティーの場で、EMIからスカウトの電話があり、ジョン・リードとのマネジメント契約にこぎつけデビューすることに
5.KILLER QUEEN キラークイーン
映画の中では「Top of the Pops」に初めて出演することになり、口パクを要求され不服そうにしている。
実際は初めてこの番組に出てた時の曲は、それこそ先に書いたSeven seas of Rhyeで出演したそうです。
キラークイーンは、クイーンの存在を英国の音楽業界にしらしめた曲といわれています。
ブライアンも、「この曲がターニングポイントだった」と。それまではブライアンもジョンも中学の教師をして生計を立てていたし、ロジャーとフレディは古着屋を営んでいたそう。
キラークイーンに歌われる女性は、もちろんフレディの作り上げた架空の女性だが、モデルは高級コールガール(娼婦)ともいわれています。
歌はなんとも色気のある感じで歌われているのは当時はセンセーショナルなのではなかったでしょうか!(あ、でもデビット・ボウイがグラムロックをすでにやっていたからそうでもないのかも)
しかし、フレディの色気はデビット・ボウイのそれとは少し違うかな。。どっちもまあまあ変態チックなときはあるけど(笑)
映画のキラークイーンは1974年のTop of Popsの映像とすごくよく似ているのでこれを参考にしたのかもですね。
そんな感じで映画「ボヘミアンラプソディー」のサントラレビューVOL.1はこのへんで
VOL.2をお楽しみに!
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VOL.2こちら続きです!↓
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