内田真弓アボリジニアアートコーディネーターがオーストラリアでウルルを案内。登山禁止になる理由にせまる。世界ふしぎ発見
世界ふしぎ発見でオーストラリアのウルルが。。
オーストラリア大陸のほぼ中央にある巨大な一枚岩・ウルル。ウルルとは「エアーズロック」のことです。
このウルルの登頂が2019年10月26日から観光客向けの登山が全面禁止されることになりました。一体なぜなのか…?ミステリーハンター・VANRIさんが、太古の時代から大地と共に暮らす者が語り継いできた、驚くべき理由に迫ります!
ウルルはウルル・カタ・ジュタ国立公園にあり、比高335メートル、周囲10キロメートルで単一の岩としては世界で最大です。ウルルのある国立公園は世界遺産で、1985年からアボリジニの組織からオーストラリア政府に貸し出しされていました。
しかし、アボリジニにとってはウルルは聖地なのです。このためこれまで何度もウルル登山の禁止を呼び掛けていました。
そして今回、このウルルに世界ふしぎ発見でミステリーハンターのVANRIちゃんが訪れます。
彼女はマウント・リービックというアボリジニの村を訪ねました。彼らの集落は、文化を守るため人の出入りが厳しく制限されていますが、この場所と深い繋がりのある内田真弓さんという女性の案内で、取材が特別に入れて頂くことが出来たんです。
その内田真弓さんとはどんな方なのか。。。
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内田真弓さんWiki風
本名:内田真弓
生年月日:1966年6月10日
出身地:茨城県
出身校:共立女子短期大学
現職業:アボリジニアート・プロデューサー
職歴:大手航空会社CAを経て、26歳で退職。それまで勉強していた日本語教師の資格を取得。その後日本語教師を経て1994年よりメルボルンのアボリジニアートの画廊に6年勤務。
2000年に独立。「ART SPACE LAND OF DREAMS」を立ち上げる。
真弓さんは大手航空会社でキャビンアテンダントをされていました。
彼女がCAに就職したのはバブル真っ盛りでした。
「茨城の小さな町で育った私にとって、世界中をフライトする毎日は夢のようにキラキラしていました。ちやほやされてお金の価値もわからなくなった」と語る真弓さん。
けれど次第にある疑問が。。。
「こうして大きな組織に守られていればきっと60歳まで安泰。でも会社の肩書がなくなったとき、私はどうなるの?」
そして6年後には大手航空会社のCAを退職。それまで勉強していた日本語教師の資格を取得して、1年アメリカに語学留学。
その後日本語教師としてオーストラリアに派遣されました。
そしてその町で日本語教師としてお仕事をして1年。ボランティアビザの期限がせまりました。オーストラリアに残りたくていろいろ尽くしましたが、当時失業率も高かったオーストラリア。外国人を採用してくれる企業は見当たりませんでした。
そして、帰国チケットを買い、そのあとお友達にお土産をとメルボルンの街にでました。
そこで運命の出会いを果たしたのです。
そこである画廊にはいったのです。そこにはアボリジニアートが。。。
これがあまりにも心揺さぶられる、まるで頭に雷が落ちたかのような衝撃だったのです。そして、お店のオーナーにアボリジニアートの話をいろいろ詳しく教えてもらってその日は宿に戻ったのですが。。。あまりにも興奮して、そう、アボリジニアートののあのエネルギーに魅せられてしまったのです。
あまりにも印象的で心動かされたので、次の日にもその画廊に足を運びました。そして、そのオーナーが2日も続けてきてくれたとのことで、「いつかこの画廊で働けばいい」と言ってくれたのです。
一度は帰国した真弓さんですが、アボリジニアートが忘れられなくて、日本でバイトをかけもちしてお金を貯めました。そして、そのオーナーさんに電話すると本当に受け入れてくれると言ってくれたのです。
そして、美術の知識0ゼロの真弓さんがスペシャリストビザをとれるように尽力も尽くしてくれたのです。
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アボリジニとのコミュニケーション
無事にメルボルンのその画廊で働くことができた真弓さんですが、美術知識もなく英語もつたないということからお客様にその魅力をうまく伝えることができなくて、売り上げに貢献できませんでした。その心苦しさから辞めたほうがいいのではとオーナーに申し出ました。オーナーからは「どうしたいの?」と問いかけられ考えることに。
そして真弓さんは誰もやったことないことを始めることに。
それは入るのに特別な許可がいるアボリジニ居住区へ。。そこで通い、時には住み、暮らしや文化を学ぶことを始めたのです。最初はみんな、目も合わせてくれなかったのですが、彼らがごちそうとして出してくれた芋虫を食べたり、彼らの祭りではみんなと同じように丸出しの乳にボディーペインティングまでして踊ったのだとか!!(笑)
そうして彼らのコミュニティーに溶け込んでいったのです。
アボリジニの人たちは政府が冷蔵庫を支給しても使わなかったり、ベッドをもらっても地面に寝る。なぜなら大地がスーパーマーケットだし、家だからです。お腹がすけば狩りに行き、眠くなったらそこで寝る。思い切り怒り、泣き、笑う。
自分の心に正直な彼らに魅了され22年、真弓さんもアボリジニに打ち解けていきました。
そんな内田さんは現在アボリジニアートコーディネーターとして独立。日本とオーストラリアを行き来しています。
拠点はメルボルンの築100年の古民家。アボリジニアートに囲まれて暮らしています。
今回は世界ふしぎ発見で、2019年10月26日よりウルルの登山禁止になるということをレポートするのですが、アボリジニにとっての神聖なウルルとどう関係があるのかということを真弓さんの案内でアボリジニコミュニティーの中に入れてもらっていろいろ取材できたのではないかと思います。
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アボリジニアート展
アボリジニアートはモダンアートとして扱われていますが、そこに描かれているのは脈々と伝承されてきたストーリー。文字をもたない民族である彼らが例えば水の出る場所を仲間に伝えるために描いたりするのです。
内田真弓さんがコーディネートするアボリジニアートの世界、今年日本である個展で見ることができるそうです!
展示会情報
2019年10月23日(水)~28日(月)大阪阪急うめだ本店9階ギャラリー
2020年2月12日(水)~18日(火)伊勢丹新宿店本館6階ギャラリー
内田さんのHP
https://www.landofdreams.com.au
そして内田真弓さんの書籍はこちら↓
内田真弓さん、素敵な方ですね。アボリジニアートに興味がわきました!
私は大阪のアート展に行ってみようかと思います!
今回のミステリーハンターVANRIちゃんの感想から。。
今回は、今年10月26日でウルルへの登頂が全面禁止となる理由をレポートするのですが、聖地と共に暮らすアボリジニの人たちとの出会いで、オーストラリアの見方はもちろん、楽しみ方もさらに広がると思いました!これは願望でもありますが、アボリジナルアートを一緒に描くなど、アボリジニの方と触れ合える機会が増えたらいいですね!今回オーストラリアの内なる部分を発見出来たからなのか、滞在中にメルボルンなど都会に行っても、「私はまたあそこに行きたい!」とすごく感じました!
きっとアボリジニアートに触れて素晴らしい体験をしたことでしょう。
この時のミステリーハンター、VANRIちゃんの記事はこちら↓